もう障害者と呼ばせない。発達障害の"正体"

此方の動画の中身になります

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どうもこんにちはあべしんです

前回の動画で取り上げたユング心理学”タイプ論”について紹介します

 

前回の動画でも軽く話しましたが、ADHD発達障害と呼ばれている特徴は実は単なる性格の問題の可能性があります。

 

インターネットでADHD 診断で検索すると大体出てくるのは

 

・計画性のなさ

・そわそわしてしまう

・衝動的である

・忘れ物をしてしまう

 

といった内容に当てはまるかどうかといった内容を問うものが多いです(余計な争いを生まないために具体的なサイト名は伏せます。気になる方は検索してみてください)

 

しかしながらよく考えてほしいのが、たったこれだけのことで本当に障害者と呼ばれるべきなのでしょうか。

 

サイトによっては、項目がたった6項目しかないサイトもあります。

しかも、セルフチェックシートなどによって専門知識がなくても気軽に自己診断を下せるようになっています。

人や自分を”障害者”と呼ぶには、あまりにもハードルが低すぎないでしょうか。

 

僕の紹介したい概念に、ユング心理学、タイプ論という概念があります。

これは、人の生まれ持った性格の中から、共通している要素を抽出してそのタイプを分けようという理論です。

 

実は、先ほどの挙げた発達障害と呼ばれる特性は全て、このタイプ論に存在する性質だったりします。

これは、今発達障害と呼ばれる特性が単なる性格の問題であるという事の証明になると僕は考えています。

 

それでは、ユング心理学、タイプ論の紹介をさせていただきます。

 

まずは一般的な説明から。

 

タイプ論とはC.G.ユングによって提唱された理論です。

 タイプとは一群の人々や、性格の多くの人々に共通する性格を特徴的に再現する類例あるいは範型です。

 ユングは人間の性格傾向を見るにあたり、2つの意識的態度と、4つの心理的機能を提唱しました。

 2つの意識的態度には「外向」「内向」があります。

 4つの心理的機能には「思考」「感情」「感覚」「直感」があります。

(タイプ論 (Psychological Types)|臨床心理学用語事典http://rinnsyou.com/archives/319

8月13日アクセス)

 

これは単なる辞書的な説明なので、自分なりの言葉に落とし込んで解説したいと思います。

普通に生きていくうえで、いろんな性格があると思います。例えば、人見知り、おしゃべり好き、マイペース、世話好き、などなど。最近の言葉でいえば、陰キャラや陽キャラという概念もあります。

 

こうした様々な性格には、ある一定のパターンが存在することに気がついた人がいます。それが、C.G.ユングという方です。

 

ユングは、こうした人の性格のパターンを、2つの意識的態度と4つの心理的機能に分けました。

2つの意識的態度には「外向」「内向」があります。

4つの心理的機能には「思考」「感情」「感覚」「直感」があります。

 

急に難しい言葉が出てきたので、こちらもかみ砕きます。

まずは2つの意識的態度 「外向」と「内向」

意識的態度とは、心のエネルギーが向かう方向を指します。

文字通り、外向は外向きに心のエネルギーが発散されており、

内向は内向きに心のエネルギーが収束しています。

要は、自分の内面に興味があるか、それとも外の世界に興味があるかという話です。

現代の言葉遣いにそのまま例えると、「陰キャラ」「陽キャラ」というたとえがふさわしいでしょう。

陰キャラは、人付き合いを避け一人の時間が好きです。それに対し陽キャラは、人付き合いをこのみ、いろいろな人との関りを持とうとします。

誰しも一度は、「よくあんなに人とずっとしゃべっていられるな」とか、逆に「よくあんなに一人で黙々と作業がしていられるな」とか思ったことがあるはずです。「外向」と「内向」という性質は、まさにそういった違いを表しています。

 

次に、心理的機能です。

心理的機能は、「思考」「感情」「感覚」「直感」の四つが存在します。

先ほどの「外向」と「内向」は、それぞれが対になる2つの概念でした。心理的機能も、「思考」と「感情」、「直観」と「感覚」でそれぞれ分かれます。

 

「思考」と「感情」

「思考」と「感情」の事を、合理的機能と呼びます。人によって、「思考」を合理的にとらえるのか、「感情」を合理的にとらえるのかという違いが生まれます。よく、論理的思考能力という言葉があると思いますが、これは「思考」がもたらす力です。いったん人の気持ちなどを置いておいて、「正しさ」を求めようとする機能です。逆に、「感情」タイプの人は、論理的思考のようなドライな思考が苦手で、それよりも人や自分の気持ちや感性を重視します。

 

日本において、よく「日本人は議論が苦手だ」という言い方をすると思います。これは、日本において重視されているのが「感情」機能だからです。議論という行為は、多少お互いを否定し合っても、論理的に正しいことを求めるという行為です。相手への思いやりや、気持ちを重視する日本人にとって、相手を否定するというのは合理的な行為ではないのです。

 

 

「感覚」「直感」

「感覚」「直感」はそれぞれ非合理的機能と呼びます。外の世界で起こっていることを認識するときに、何を重視しているかということです。感覚は、生理的刺激を感じる機能の事です。自分の体を使って体験したことや、知覚したことを重視します。何かをする時に、実際にあったことや、データを基にしっかりと考えようとする人は感覚タイプでしょう。

それに対し直観は、本能的に物事を知覚します。物事そのものというよりは、その裏にある可能性に目が行ってしまいます。第六感という言い方があります。よく、他の人には思いつかないようなことをする人を「天才肌」などと言ったりしますが、そういったものは大抵直観によってもたらされています。感覚優位の人は良くわからない話だと思うので補足します。すごく危険な状況の時などに、だれもが身の毛がよだつような少し先の未来の予感がすると思います。それが比較的日常でも働く人たちが直観タイプです。

 

まずは、「外向」か「内向」か

そして、「思考」か「感情」かということと、

「感覚」か「直観」の違いがあるのかという事です。

 

それぞれの機能の重視の仕方によって、人の性格というものが決まってきます。

 

心理的機能の順番

 

心理的機能が、2つずつ対になっているという話をしました。

しかし、最初の大きいな分類は、4つの心理的機能という分類のされ方をしていました。

これは、きちんとした理由があります。

 

「思考」か「感情」が先にくるのか、

「感覚」か「直観」が先にくるのかという違いがあるからです。

図にするとこうなります。

 

今はよくわからないかもしれないですが、次の話がその説明になると思います。

 

実際にタイプ分けしてみよう

 

これまでの説明をまとめて、実際にタイプ分けをします。

例えば、僕の場合だと、意識的態度として「内向」、次に「思考」と「直観」を持っています。先ほど話した心理的機能の順番としては、「思考」の方を優先しているため、順番はそのまま「思考」→「直観」の順となります。

 

これをわかりやすく表すと、

内向思考・直観 タイプとなります。

 

もちろん、他にも組み合わせの順として

合理機能優位

内向思考・感覚

外向感情・直観 など

 

非合理機能優位

内向感覚・感情

外向直観・思考 など

こうしたタイプに分けられます。

 

補助機能

 

次は、補助機能という概念の話をします。

先ほどは、「外向」「内向」が対になっていると話しました。

しかしこれは対になっていると言っても 100:0で分かれているということではありません。

70:30くらいで分かれています。

もし、100:0で分かれていたら、外向の場合外界の刺激全てに反応する化け物になってしましますし

内向が0:100だったら外から何をやっているか全く見えない石のような存在になってしまいます。

これは、心理的機能についても同じです。心理的機能の場合は、合理機能と非合理機能が7:3くらいで補い合うことになります。

 

そのため、例えば、

外向直観タイプであった場合、補助機能は内向感情か、内向思考ということになります。

表記は

外向直観・(内向)思考 ということになります。

 

 

発達障害とタイプ論の関連

 

ここからようやく本題に入ります。

 

タイプ論の中に存在する、

 

“外向直観”という特性は、実は日本でADHDと呼ばれる人たちの特徴と酷似しています。

表記にすると、以下の4タイプ

外向直観・感情 外向直観・思考

内向思考・(外向)直観 内向感情・(外向)直観

 

 

 

 

では、さっそく外向直観について辞書で引いてみます。

 

外向的直感型の人は、外的なものに対して、すべての人が認めている現実の価値ではなく、可能性を求めて行動します。

 良い思いつきで特許をとろうとする人、相場、仲買、あるいは対人関係においては隠れている情報を嗅ぎつけたり、未完の大器を掘り出したりすることに情熱を傾ける人などがそうです。

 この直感が思考や感情の判断によって補助されていないときは、この型は種はまくが、収穫は得られない人になる危険性が高くなります。つまり、一つの可能性を見出しても、その仕事が完成しない前に、彼は次の新たな可能性に気をとられて、そちらに行ってしまい、ひとところに腰をおちつけて仕事の成果を楽しむことができないのです。結局は彼のあとにきたひとがこの成果を得ることになってしまって、直感型のひとは、他人を富ますことに力を傾けながら、自分はいつも貧困に苦しまなければなりません。

 このような傾向が強くなると、抑圧されていた感覚機能が制御を破って現れます。これは荒唐無稽な点で感覚型の人が陥りやすい状態に似ています、感覚型の人が、何か宗教的・神秘的なものにとらわれるのに反して、この型の人は、現実的な物事にとらわれます。

 

(外向的直感型 (extraverted intuition)|臨床心理学用語事典http://rinnsyou.com/archives/345 )8/20アクセス

 

 

早速要約のコーナー

外向的直感型の人は、外的なものに対して、すべての人が認めている現実の価値ではなく、可能性を求めて行動します。

 

一つの可能性を見出しても、その仕事が完成しない前に、彼は次の新たな可能性に気をとられて、そちらに行ってしまい、ひとところに腰をおちつけて仕事の成果を楽しむことができないのです。

 

いろんな可能性に対してセンサーがビンビンに常に働いている人。その代わり、興味の対象がいろいろなものに移り変わってしまいます。すべての人種の中で、最も想像力のある人たちかもしれません。

 

いろいろな新しい物を生み出してきたのはこの人種に寄るものが大きいと考えています。例えば、ITやAIといった誰も見たことのない新しい産業だったり、既存の物の中でも、新しい手法などを発明したりします。

 

 

しかしこれが引き起こすのが・・・

・計画性のなさ → いろいろな可能性が気になって一つに絞れない

・そわそわしてしまう 

・衝動的である

・忘れ物をしてしまう → 手に持っている鍵や財布の事さえも置き去りにして、いろんなことを頭で考えます。

これが、今回の動画で僕が伝えたい一番の話です。

納得していただける方も多いのではないでしょうか。

 

おまけ的次回予告

タイプ論事態は古い概念ですが、現代になりこれをもっと視覚的にわかりやすくしようという働きが生まれました。

 

MBTI

という概念です。

 

詳しい話はまた次回に行いますが、

内向思考・(外向)直観 → INTP

外向直観・感情 → ENFP といったように、かなりすっきり表せたりします。

 

ユングは得意なことを主に取り上げていましたが、苦手なことや、適正診断などにも使われていたりします。

これもまた動画にさせていただきます。

それではまた。